農協強気!生産者概算金の提示が大幅増!

  政府はコメ農政に関し、様々な批判を受け、増産に転換する方針です。

 「増産したら、米価が下がって、生産者が不利になる。」と予想している方もいらっしゃるようだが、政府が増産と言ったから、即、生産量が大幅に増えるという訳でもあるまい。今までの生産調整+補助金のセットで、水田は荒れているようだ。以前水田だったところで、再度コメを生産するためにには、水田の再生のために、多額のコストがかかるようで、一農家が「さあ、コメを増産だ」といっても、それはムリすじで、政府の再生助成金などの施策がないと、どうにもならないようだ。

 そんな中、各地の農協が、コメの生産者に示している「生産者概算金」が昨年の3倍ちかくに高騰している。この概算金は、農協に農家がコメを収める時、最終の農協からのコメの販売価格が決まっていないので、一時金として農家に支払うという慣例に基づいている。農協の最終販売価格が決定したとき(当然販売価格の方が高い前提だが)、差額が出た場合、差額から農協の流通経費等を差し引いた額を、再度、農家に支払うというもの。農家としては、早い時期に概算金を受け取れるので、ある意味ありがたい制度である。

 ところで、この生産者概算金が今年は昨年の3倍近くと高騰している。全国的にね。農協の説明では、農協を通さない、農家と直接取引をしている業者が同等額を農家に示して買い付けを行っているので、それ以下の値段ではコメを確保できないので、農協でも昨年より高額な概算金を提示するしかなかったということなのだが。

 コメの流通は、小泉農水相も複雑だと言っていたので、素人の私がどうこう言うことではないが、素人なりの少し疑問が。

 1.高価な概算金のため、消費者米価が高騰すると予想されるが、もし、農協で集めた高いコメが消費者に嫌われて、安い輸入米が流通したら、農協はコメの在庫を保冷倉庫で越年することにはならないか?

 2.今まではコメが余るとこはなかったと思うが、高い概算金を払って集めたコメが、売れ残った場合、農家に支払った概算金を返却しろなんてことにはならないのか?(まあ、多分そうはならないと思いますが)

 3.最終販売価格と概算金の差額から、農協の流通経費を引いた額を、再度、農家に支払うということになっているようだが、農協のコメが売れなくて、保冷倉庫に眠ってしまった場合、この保冷倉庫の経費は、ある意味高額な概算金で、必要以上に販売米価を釣り上げた、農協のミスではないかと思うが、その経費も農家に支払う金額から差し引くことになるのか?

 4.もし、農協が失策により、多額の損失を出した場合、また、自民党の農林族は、農協を守るために、公金を投入するなんて、バカなまねをしないか?(備蓄米を放出したとき、保冷倉庫が空になったので、保冷倉庫業者が得るはずだった保管料が払われなくなったので、業者をたすけるため、650億円の公金を投入しろと、自民党の農林族は決議しましたよね。ところが実際のところ、保冷倉庫業者の多くが、農協の経営だった。つまり、農協を助けるため、公金投入を決議したのではないかという、疑惑があった。)

 以上、まだ右に行くか、左に行くか結果はわからないが、今後も状況を見守りたいと思います。

コメント

このブログの人気の投稿

本山数学塾のお知らせ

塾のホームページが、公開できました。

linux mintでプリント複合機をつかってみた!